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サウナハット型ランプシェード製作 命を吹き込む

2021/05/28

椅子・ソファの製作・張替えの種沢製作所の河西です。
今日は前回の続きになります。

タイトル通り、命を吹きこみます。
前回は型を作り、仮の生地でフレームに被せました。
生地のチョイスでお寺の鐘みたいになってしまいましたが(笑)

実は仮の生地をテキトーに選んでいるのではなく、本番の生地に近い伸びや厚みの生地選んでいます。
流石、職人!
で、たまたま弊社の在庫生地で一番近い感じの生地があのお寺の鐘のような色した生地でした。
偶然って怖いですね(笑)

今回の工程は、本番生地の裁断からスタートします。
ここからはミスが許されません。
氷室さんの生地を無駄にするわけにいかないので慎重に裁断していきます。
前回、氷室さんがお越しになられた時に柄位置を全て決めてくださっているので、その位置を間違わないように型に合わせ裁断していきます。

弊社は小さな小さな町工場です。
大きな機械は無く、ほとんどが手作業になります。
裁ちばさみでカットし、ミシン作業を行い、時には反り針で手縫いを行い、一歩一歩完成に近づいていきます。
職人の篠田も氷室さんの気持ちをしっかりと受け取りながら製作していました。
ようやく、本番生地で仕立ても出来上がり、フレームに被せることが出来ました。
この世に一つしかない大きなランプシェードです。
ここまででも、気持ちも命もこもった作品になっています。
更にここから、テキスタイルデザイナーの氷室友里さんがさらに命が吹き込んでいきます。

2021年3月下旬。
氷室友里の二回目の来社。
生地にハサミを入れていきます。
関係者の方々が見守る中、真剣なまなざしでハサミを入れていきます。
どんどん、生地の表情が変わっていきます。
何時間も休まず集中してカットしていました。
デザイナーの熱を感じました。
私は貴重な空間を共有できたことが大変うれしく感激しました。

そして、いよいよ完成です。
命を吹き込まれたサウナハット型ランプシェード。
イキイキとしています。

同じ生地でもカットする方によって、ぜんぜん違う表情を見せる生地って素敵ですね。

この日の最後は三人で記念撮影。
次は現場まで配送、そして搬入設置。
最後の最後でまた大変な作業が待っていました。

次回はついに現場取り付けになります。

河西

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